居合と剣道の関係

多くの方は、剣道は知ってても、居合となると、時代劇くらいの印象しかないと思います。

また、現在、居合を学べる道場なんてあるの?というほど認知されてないと思います。

剣道は有段者が日本に170万人、世界に250万人、合わせて400万人以上います。

ところが、居合となると、日本に1~3万人もいるかわからないくらいです。
なぜなら、大きい流派・連盟でも1000人もいるのか?いても高齢者すぎて幽霊部員も多いはずです。

剣道の高段者は全日本剣道連盟の居合部としても活動する方々がいるにもかかわらず、意外と長年、剣道をしてるのに「へぇ、居合の道場なんてあるんですね」という声も聞きました。

つまり、剣道は国内外を含めてメジャーな武道で、居合はニッチで少数なのです。

ところが、そもそもの居合と剣道の関係は、実は一体でした。

戦国時代から多くの古流剣術が生まれ、形や組太刀の稽古を中心に発展し、居合の形も含まれてきました。
幕末になると、剣道の原型が生まれ、剣術の技術は大きく発展しました。

ところが、戦後に戦う必要がなくなったら、剣道だけが流行り、居合とは離れてきました。

ちなみに、幕末の剣道は、蹴ったり投げたりと苛烈な実戦本位の稽古と多くの書物にありますが、現在でも一部の剣道道場ではあるそうです。

広い意味で、
居合は日本で唯一の刀を使う古武道です。
せっかく剣道で立会いや間合いの鍛錬をしているのに、竹刀と異なる刀での稽古をほぼしない傾向なので、剣道では刀を所持する方々は少ない、むしろ全く刀に興味がない声も聞きます。

居合にも欠点があります。
一人で仮想の敵を斬る形の稽古が主体なので、剣道のように打ち合いません。
実際に立ち合う間合いや見切りの鍛錬ができないのです。
もちろん、組太刀を徹底的に追求すると、古流剣術と同様に間合いや見切りを身につけることはできますが、剣道の方が格段に成長します。

つまり、本来、日本の剣術を身に付けたいなら、居合の形・組太刀、そして剣道と両方を学ぶ必要があります。そして、少しでいいので、畳表巻を斬って、本当の刃筋を確認する稽古があれば、と思います。
それらを満遍なく最も鍛錬したのは、新撰組かもしれません。

もっとも、竹刀と刀では振り方は異なります。それも使い分けて学ぶ必要があります。
なぜなら、形状が丸い竹刀は空気を叩き、鋭い刀は空気を裂くからです。裂くには刃筋が整わないと斬れません。

そもそも剣術(居合と剣道を含む)は、最後は刀で敵を斬る古武道です。

ゆえに、現在の居合道は、刀そのものを扱う武道としては、とても希少な存在となります。

まずは、実際の刀(模造刀で構いません)を見て触って、戦国時代から続く古武道をのぞいてみてはと思います。