斬り方の種類

刀を振る時、
斬りたい線に対して、刃先から棟が揃っていないと斬れません。
実際に斬りにくい順番は、

真向
片手水平
片手袈裟
片手逆袈裟
水平
逆袈裟
袈裟

と思います。

1つずつ、解説します。

①真向
真上から真下に斬るのですが、たいてい真っ直ぐ垂直に斬るのは難しいです。
なぜなら、両手の力は揃いにくいし、左手が主体で右手を添えて斬るから、力のバランスが崩れます。

堅牢な刀なら、
敵の額にめり込むので、斬れずとも致命傷になるでしょう。

ですが、そのまま股下まで斬れる前に途中で刀が抜けてしまうと思います。
畳表巻の場合も、刀の形状や振る技術がかなり良くないと、袈裟とは比較にならない難しさでしょう。

②片手水平

抜き打ちで、横に斬りますが、これもかなりの条件が揃わないと、少し斬り込むだけだと思います。

たいていは、かなりの反動をつけて斬り込み、それでも畳表巻を斬りとばすは難しいです。

人体なら、斬り飛ばさなくても、致命傷はあるかもしれませんが、かなり斬りにくいと思います。

③片手袈裟

敵の首付近を抜き打ちで上から斜めに斬ります。
状況によっては、敵の右肩から左脇まで斬れるでしょう。
これは、刃筋とともに体重を乗せることもポイントです。

④片手逆袈裟

抜き打ちで、敵の右脇下から左肩上に切り上げる斬り方です。
半身から腰をひねったりもします。
おそらく片手抜き打ちの中では、最も斬りやすい印象です。
すべての抜き打ちは、刀を持つ右手よりも鞘を引く左手が重要です。

斬りやすくするには、
自身の身長と刀身の長さのバランスに気をつけましょう。

身長160㎝前後:二尺一~二寸
身長170㎝前後:二尺二~三寸
身長180㎝前後:二尺三~四寸

の目安です。

もちろん、自身の身長より短いほど有利です。
ただし、短すぎると、抜けが足りないので、注意も必要です。

⑤水平

敵の右腹から左腹(右水平)、または左腹(左水平)から右腹への斬り方です。
どちらからが斬りやすいかは、意外と個人差があります。
たいていは、右利きなら、右腹から左腹への斬り方が優先なはずです。
刀そのものが、右利き用が主体ですから。

⑥逆袈裟

両手で、敵の右脇下から左肩上に切り上げる斬り方です。(右逆袈裟)
もしくは、左脇下から右肩上に切り上げます。(左逆袈裟)
たいてい、袈裟からの返しで斬ることが多いと思います。
両手をしっかり握ったままでは、切先が伸びずに苦労すると思います。
どちらから斬るにせよ、片方の手はほとんど握らないか柔らかい握りになります。

袈裟から即時の逆袈裟になるなら、
燕返し、と言われる技になります。

⑦袈裟

両手で、敵の左肩上から右脇下に切り上げる斬り方です。(左袈裟)
もしくは、右肩上から左脇下に切り上げます。(右袈裟)
たいてい、左袈裟が楽な状態から始まるでしょう。もちろん右利きが主体だからです。
慣れてくると、きちんと45度に斬れるか課題となります。